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- 転職で活きる資格選びのポイント


女性のキャリアカウンセリングを主にされている藤井さんですが、そもそもキャリアアップとは何なのでしょうか?
そうですね。ひと口にキャリアアップと言っても、人によってそれぞれ意味が違います。ですから、この資格がキャリアになる、この転職がキャリアアップに繋がる、と言われても漠然としてしまうかもしれません。人によっては年収が上がることや今の会社で昇格したりすることをキャリアアップと捉えている場合もありますが、これは目に見えて分かるものです。確かにそれもキャリアアップなのですが、本来は“やりたいことをやり遂げる”ことなのだと私は思います。ですから本当はスキルアップと呼んだ方が適当なのかもしれませんね。
こうやって考えるとキャリアアップには実はゴールはなくて、目標は社会の基準で決めるというよりも、あくまでも個人で立てるものだったりするんです。私のところに相談にいらっしゃる女性の多くも、やりがいを大事にされている方が多いように思いますね。
なるほど。では女性の場合、年収が上がることよりも自分を活かせる仕事に就くことをキャリアアップと捉えることが多いのでしょうか?
一概にお金はどうでもよい、というわけではないですね。仕事に励んで、それなりの成果を上げて自信もつけば、やはりそれに見合った報酬は欲しくなるものですから。ただし女性の場合は、やりがい有りきで、年収が先に立つという感じでもないといったところではないでしょうか。
マイケル・アーサーという方が以前、こんな面白いデータを出していたのですが、MBAを勉強する1,500人に何のためにMBA取得を目指すのかとアンケートを取ったところ、1,245人が「億万長者になりたい」と答えたそうなんですね。逆にお金以外の目標を持っていると答えた人は全体の内のほんの255人で、大多数は収入アップを目的にMBAを勉強していたというわけなのです。ところがMBA取得後に億万長者になったのは「お金以外の目標」と答えた少数派の内の50%で、「億万長者になりたい」と答えた大多数のMBA取得者からはたった1名しか目標を達成した人が出なかったと書いてありました。つまり、どんなに素晴らしい資格を取得したとしても、やりがいではなくてお金を最終目的としていては、やり遂げることは難しいということを示唆しているのではないでしょうか。 
深いですね。ところで現在、話題になっている資格、人気のある資格がいくつかありますが、一方で転職時などに企業サイドから評価される資格は別という印象を受けます。実際はいかがでしょうか?
確かに人気のある資格と企業側に評価される資格には乖離があります。女性に人気の資格では、起業や独立ができそうなイメージの強い「○○コーディネーター」とか「○○カウンセラー」が多いです。例えば、キャリアカウンセラーやメンタル系のセラピスト、フードコーディネーターなどの飲食系、インテリアコーディネーターといったインテリア系、あとは家でもできるという理由からWEBデザインやDTPなんかも人気があります。CPAも注目を浴びていますが、海外で受けないと取得できないものですし、受講生を見ているとやはり男性が多い印象です。“手に職”といった意識が高いのか、女性らしい感性を活かせる資格は人気が高いですね。
実際、そういった資格を取得されている方は、その分野で成功されるものなのでしょうか?
正直に申し上げて、そうとは言い切れません。例えばフリーランスになりたくてキャリアカウンセラーの資格を取得したとして、実際にフリーは休みも不規則ですし、思いのほかハードになることも少なくありません。もちろん仕事はハードだから良いということではありませんが、憧れだけでは難しい面が多く、本当にできるのかを考えることが非常に重要になってきます。
資格取得を目指す女性の多くは社内でステップアップすることを目的としているわけではなく、自分の感性を活かした仕事に就く、あるいは手に職をつけて自分の腕1本でやっていくという次のステージを見ています。ところが根底にあるのが「結婚・出産を経て仕事もバランスよくやりたい」という考えだと、“ライフプランとしての仕事”が加味されていない場合があるのです。結果として家庭と仕事のバランスが取れればそれに越したことはないですし、考えとして間違っているわけではないのですが、必ずしも「手に職」=「資格」ではないということを知っておいた方が良いです。自分に向いている仕事などをきっちり自己分析すれば、必ず自分なりに納得の行く結果になると思います。
なるほど。そのまま資格選びのポイントに繋がるお話ですね。ところで企業サイドにウケの良い資格とはどのようなものですか?
これは業界によってかなり違ってきます。例えば企業内で自分の評価を高めるならば、それまでの仕事内容や業界に沿った資格に越したことはありません。外資系企業なら英語は必須ですし、オフィス事務ならTOEICや簿記、経理関連の資格が役立ちます。大幅な年収アップや昇格を期待することは難しいかもしれませんが、それまでの経験に付加価値をプラスするという意味で、その人の市場価値は格段に上がると言えます。
一時期人気のあったファイナンシャル・プランナーは、金融関連の仕事をしているなら持っていなくてはならない最低限のラインとして見られるようになっています。もちろん持っていた方が良いのですが、それだけでは強みにならないと言うのでしょうか。これは秘書検定なども同様ですね。
以上が企業内での自分の評価を高めるのに役立つ資格ですが、もちろん不動産業界なら宅地建物取引主任者、事務職ならパソコン検定、人事ならキャリアカウンセラーなど、業種によって役立つ資格はさまざまです。
一方で、先ほど申し上げたように、女性の多くは転職目的で資格取得を目指す方が多いのが現状です。でもここで勘違いしていただきたくないのが、資格は武器ではないということ。転職活動で資格を強く押し出しても、未経験であればそれを指摘され、かえって逆効果になることもあります。ただし、未経験ながらその分野を一生懸命に学ぼうとした努力としては確実に評価されます。
ですから“やる気”アピールの材料のひとつとして資格を捉えておいたほうが良いということですね。

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- 外資系からの評価がUP!!
- TOEIC
- オフィス事務への適職アピール
- 金融関連ならほぼ必須
- ファイナンシャルプランナー
- 不動産業界を目指すなら
- 宅地建物取引主任者
- 女性に人気。起業や独立が可能
- 女性に人気。自宅がオフィス
最後に、転職に結び付けやすい資格選びとは何でしょうか?
その分野が好きか嫌いか、興味があるかないかで選ぶのが一番だと思いますが、企業サイドとしてはその人の経験にプラスαで資格があると高く評価します。その資格を持っていることで、能力レベルを目に見える形で表現することができるから、非常に分かりやすいのですね。
もし何かの資格にトライして合わないと感じたらまた別の資格にトライしても、方向転換してもいいわけですから、自分が興味のある資格をじっくり選んでくださいね。
今日はどうもありがとうございました!
藤井 佐和子
- ウーマンズキャリアプロモーション事務局 主宰
- http://www.sawako-women.net/
1968年3月生まれ。大学卒業後、カメラメーカーに入社、海外営業部にて3年半従事した後、人材総合ビジネスを展開する株式会社インテリジェンスに入社。人材派遣、人材バンクのキャリアアドバイザーとして女性メインの転職サポートを実現する。今までにカウンセリングした女性の人数は延べ1万人。現在は、フリーのコンサルタントとして幅広く活動。表面的なキャリア形成ではなく、ライフプランまで含めたより本質的な働き方を提唱する。
著書:「転職 思ったときに読む本」



